ロビンソンのまいにち

フリーランスで本のデザインとDTP

文学フリマ東京37が終わって

 無事に終了しました。

 お越しいただいた方、お買い上げいただいた方、ありがとうございました。

 

 開場時間前から多くの人が入口前に並んでいて、これは大変なことになると心配しましたが、開場して何分経っても、何時間経っても、ぼくのブースの前は人通りがまばらでした。

 それでも、もしかしたらという希望を持っていたので、なかなかブースを離れてほかの人のところを見に行くことができませんでした。

 終了時間が近くなり、勇気を振り絞って10分ほどほかの人たちの作品を見て回りました。

 戻ってくると「買いたいという人がいらっしゃいましたよ」と隣のブースの人が教えてくれました。「また後で来るって」。

 この広い会場は、一度離れると同じ場所に戻ることが困難です。

 残念ですが、その人とは縁がなかったのです。

 ところが、しばらくしてその人は戻ってきてくれました。

 

 

 買った本

 『植物園』

 垂井真 さらさちさ・著

 

 手のひらサイズの蛇腹の手製本。

 片側は短歌、反対側は詩、2人の共作。

 柔らかな風合いの紙を使用し、薄いインクで印刷された余白も美しい作り。

 芯の強さが感じられる詩と、ユーモアが滲み出る短歌と。

 日曜日の朝に触れると、1日が詩的に彩られていく一冊。