本を作るとき、最初に悩むのは本文の書体選びです。
本を開いている間、常に目にするものなので慎重に考えます。
内容に合った表情の書体を使うのは、料理に合ったワインを選択するようなもの。
料理の素材を知り味を感じ、ワインの重み、コクとの相性を精査する。
『日本の自然風景ワンダーランド』で使った書体は「りょうText」です。
ふくよかで優しいフォント。
専門的な言葉が散見される地理学の本が、心地よく頭の中に入ってくるはずです。
『日本の自然風景ワンダーランド』
小泉武栄・著 ベレ出版
カバーデザインは竹内雄二さん。
DTPを担当しました。
書体選びは編集者との協働です。