「中身は読むのですか?」
本のカバーを作っていると言うと、ときどき聞かれます。
読みます。
少なくともその努力はします。
打ち合わせのときに、担当者から本の概要とデザインの希望を聞き、目次と原稿をもらいます。
専門書だと理解できない部分も多く、読めているとは言えないのですが、ひと通り原稿に目を通します。
原稿はまだ揃っていなくて、一部分のこともあります。
デザインのヒントを見つけようと必死に読んだりはしません。
ゆるく読みながら、本の全体像をイメージしていきます。
一番大きなヒントは、担当者との会話の中にあることが多いのです。
『特急シリーズ』は、あらかじめ原稿を見ることがなく、本ができてから読みます。
テスト対策のような真剣な読み方ではないから、本来の使い方ではないでしょうが、楽しんで本を広げています。
『音読特急』は、スマホで音声を聴き流すだけでも英語の勉強になる気がします。
『TOEIC®︎ L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』
駒井亜希子 Daniel Warriner・著 朝日新聞出版
カバーデザインを担当しました。