ロビンソンのまいにち

フリーランスで本のデザインとDTP

抵抗と日系文学

 f:id:robinsonfactory:20220215192626j:plain

 

 こんな表紙なんだね。

 届いたレターパックの中から取り出した本を見て、ちょっと驚きました。

 何ヶ月もかけてDTPで本文を作ってきましたが、カバーや表紙は別の人が担当したため、表紙を見たのはこの時が初めて。

 第二次世界大戦時、アメリカに暮らした日系人作家は何をどう語ったのか。

 そんな重いテーマの本なので、これほど軽やかな雰囲気の表紙は想像していませんでした。

 DTPの最中は、文字を読むより形を見ることに集中します。

 字間は狭くないか、または広すぎないか、数字は正しく表示されているかなど。

 プリントアウトしたものをざっと読んではいますが、内容を理解するほどではありません。

 本の形になると、読みたい気持ちがムクムクと湧いてきます。

 

 『抵抗と日系文学 日系収容と日本の敗北をめぐって』

 牧野理英・著 三修社

 

 装丁は宗利淳一さん。

 

  f:id:robinsonfactory:20220215192646j:plain

 

 DTPを担当しました。

期間限定

 冷たく澄んだ空気の中に浮かぶ遠くの山。

 冬は、マンションの廊下から富士山が見えます。

 じっくり眺めていたいのですが、あまりに寒くて長居はできません。

 屋上へ行けば、もっと大きな姿が見えるはず。

 でも、残念ながら屋上への立ち入りは禁止されています。

 

 

f:id:robinsonfactory:20220210144501j:plain

 

日本史の200人

 紀伊國屋書店で棚を眺めていたら、よく知っている本が目に入ってきました。

 

f:id:robinsonfactory:20220121190628j:plain

 

 入口に近い、こんな目立つ場所に置いてあるなんて。

 一番上にある本には「見本」のシールが貼られ、小口からインデックスが出ています。

 本を手に取った人がわかりやすいよう、編集者が工夫して作ったのでしょう。

 この場所を確保するため、営業の人がどれだけ頑張ったのか。

 

 

『教養として知っておきたい「日本史の200人」一問一答』

金谷俊一郎・著 ベレ出版

 

 カバーデザインとDTPを担当しました。

雪の降った翌朝

 前日の雪で路面が凍り、駐車場から通りに出る数メートルの坂道を上ることができず、車が立ち往生していました。

 同じマンションに住む運転手の男性が、バケツにお湯を汲んで持ってきました。

 そろそろと路面にお湯をかけますが、前輪周辺のわずかな氷が溶けただけ。

 車を動かすにはほど遠い。

 建物の北側、日中でも日の差し込まない場所です。

 管理人が出勤してくるまで、まだ2時間ほどあります。

 車が出せないなら、今日は仕事を休んじゃえ!

 きっとそんなわけにはいかないでしょう。

 ぼくは部屋に戻って仕事です。

 

f:id:robinsonfactory:20220108104212j:plain